東京のすし屋の娘でもある、江戸前寿司伝道師Satomiです。
普段、おしぼりをどのように使っていますか。
・汚れた手を拭く時
・食事をする前に手を拭く
・顔をふく など
「おしぼりの利用方法って一体何が正しいの?」と思ったことがありませんか。
今回は、その「おしぼり」についてお話ししたいと思います。
おしぼりの歴史
おしぼりの歴史を簡単に説明すると、平安時代に、お公家さんが客人に「濡れた布」を出したのが、おしぼりの原型だと言われています。汚れた手と足を拭き、部屋に上がる為だったのです。そして、戦後、飲食店が増えたことで、おしぼりをかす事業ができたと言われています。
聞いたことのある「おしぼりのマナー」
マナー講師が「おしぼりのマナー」として、「顔を拭いてはいけません。」と教えているのを聞いたことがあります。
最近はあまり見かけませんが、昔はよく顔を拭いている人を見かけませんでしたか。
おしぼりの歴史を辿ると、汚れた手と足を拭くものだったので、歴史的に見ると、顔を拭いても問題ないですよね。
おしぼり業者の言う「おしぼりの使い方」
あるおしぼり業者がおしぼりの使い方で困ることとして、ワインやコーヒーなどを拭かれて洗濯しても落ちないものがあると困ると言うお話をしていました。最近ではもうそう言った汚れも落とせるかもしれませんが、「顔を拭くのは問題ありません」と言うことでした。
マナーと業者
もしもマナーであれば、おしぼり業者の方がマナーを知らないわけないですよね?
皆さんは、マナー講師と業者、どちらを信用しますか。
おしぼりのグローバル化
おそらく、オリンピックに向けてだったのかと思いますが、アールエスエスさんのおしぼりのデザインが変わっていました。
OMOTENASHI OSHIBORI
This is an oshibori. An oshibori is a wet towel used for wiping your hands and face.
Every oshibori is washed and sterilized, so please feel rest assured while using it.
おもてなしおしぼり
これはおしぼりです。おしぼりは手と顔を拭くための濡れたタオルです。すべてのおしぼりは洗って殺菌されているので、安心してお使いください。
と書かれています。
海外でも紙のおしぼりを見たことはありますが、このようなおしぼりをあまり見かけた記憶がないので、どう言ったものかと使い方を袋に書くことは、素敵な「おもてなし」だと思います。
おしぼり業者が書いている英語を見ると、顔と手を拭くことは問題ありませんね。
だから、「絶対やってはいけないマナー」ではないんです。
「じゃあ、どうしたらいいの?」と思うかもしれませんが、答えは一つではないと思います。
答えは一つではない
最近は、マナーやマニュアル化のせいか、答えを求める人が多い気がします。
しかし、「おもてなし精神」があれば、自分で判断し、行動ができるのではないかと思っています。
おしぼりで顔を拭いてもいいと言われても、かしこまった場所で社長や取引先の人との食事だった場合、あなたはどうしますか。
普段からおしぼりで顔を拭くことはありませんが、気のしれたもの同士であったら、拭いてもあまり気にならないのではないかと私は考えています。
しかし、気のしれたもの同士でなくても、むしろ顔が汚いなら、拭いてもらった方が、食事をする側としては、気持ちよく食事をすることができるのではないかとも思います。
このようにその場その場で自分で周りへの配慮を考えながら、行動するには、「おもてなし精神」が大切ではないでしょうか。
大切なこと
以前アップした、日本語からみる日本人でもわかるように、周りとの関係に敏感だからこそできるおもてなしだと思います。それは、間違ったグローバル化を防ぐ第一歩だとも考えられます。
答えを求めるのではなく、日本文化を学びながら自分で考え行動することが大切だと考えています。「日本語が世界を平和にするこれだけの理由」と言う本もありますが、日本語から見てもわかるように、日本文化を身につけたら、問題になっている批判や炎上も減るでしょうね。
あまりにもすしの食べ方を気にしたり、すし屋のカウンターで食べることをステイタスにしているんだろうなと思う人に多い傾向として、(皆ではありませんが)この「おもてなし精神」に欠けている気がします。
どこにいても日本で大切なことは、この「おもてなし精神」を身につけることだと考えています。
その上で、色々と学ぶことが大切でしょうね。
歴史から見ることもできるので、日本文化を歴史的に学び、「おもてなし精神」を身につけるのもいいかもしれませんね。
Youtube
参考:アールエスエス
まとめ
おしぼりの使い方で気をつけることは「おしぼり業者の困ること」をしないと言うこと。
顔を拭くのも、場合によってはやったほうがいいこともあるかもしれません。
その判断をするために、おもてなし精神を身につけ、自分でその場その場で考えて行動することをお勧めします。
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