東京のすし屋の娘でもある、江戸前寿司伝道師Satomiです。

皆さんは、どんなタイプのお寿司屋さんへ行きますか?

一言で「寿司屋」といっても、さまざまな種類があります。

回転寿司かカウンターのある寿司屋かで、大まかに区別されますが、もっと種類が多いと思っています。そこで、今回は、歴史から紐解く、寿司屋の種類を紹介したいと思います。

高級店とは?

皆さんの言う「高級店」とはどういった意味ですか?

価格が高いだけのお店なのか、良いネタを使ったお店なのか…。多くの方は、ヒノキのカウンター席のシーンとしたお店で、コースで勝手に出されるお金がかかるお店を想像している方が多いイメージがあります。

実際、カウンターのある寿司屋には、良いネタを使った安いお店もあるでしょう。

寿司屋の移り変わり

江戸時代後期に誕生した握り寿司は、元々屋台で売られており、おやつ感覚で気軽に食べられていました。

その後、高級志向の店が出てきて、安い店は「屋台」、高級店は「料亭」という2路線ができます。しかし、交通安全面や衛生面から、屋台の寿司屋は、昭和20年までにはすっかり消えてしまったようです。

そして、昭和26年、屋台から生まれたカウンター席と、料亭に繋がるテーブル席や畳が敷いてある小上がり席という現代のスタイルを1つのセットとして売り出し、大ヒットしたと言われています。

価格が高い店を高級店というならば、そこまで価格が高くない寿司店もあるという点で、私の思う寿司屋の種類位は、このような図になりました。

気取らずに食べられる握り寿司、そして気取った料亭という形の寿司店、その形が昭和26年に大ヒットしたスタイルでしょう。

高級店の中には、カウンター席のみのお店もあるかもしれません。

それもまた、屋台の名残のカウンター席と、気取ったお店であった高級店のコラボとも考えられますね!

そして33年、気軽に入れる回転寿司ができました。「気軽に入れる」といった点で、屋台の寿司屋のような感覚かなと思います。

Youtube

参考:『現代すし学』 (大川智彦 著) 江戸ガイド

まとめ

「カウンターのある寿司屋」=「気取った高いお店」と思われがちですが、気軽に入れる高級店と同じようなネタを使っているお店もあります。

私のイメージで言うと、フランス料理。

小学生の頃に行ったフランス料理店は、シーンとした所で、緊張しながら食べるイメージがありましたが、現在では、気取らずに入れるフランス料理店も増えてきた気がします。

カウンターのある寿司屋も気取る店、気取らない店があるかと思います。

現在は、インターネットで事前にお店の雰囲気を見ることもできますし、イメージに縛られずに、ぜひ自分に合いそうなお店を見つけてみてくださいね!

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