東京のすし屋の娘でもある、江戸前寿司伝道師Satomiです。
皆さんのすし屋のイメージはどんな感じですか?
・すし屋は高い
・すし屋はお会計が心配
・下手なことをしたら職人さんに怒られる
・すし屋は敷居が高い
など、よく思われますよね。
「お寿司屋さんは敷居が高く感じて…」という方によく会います。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
今回は、「すし屋は敷居が高いのか」についてお話ししたいと思います。
敷居が高いの意味とは?
「敷居」とは、家の玄関や障子やふすまを開け閉めする際に敷かれたレールや溝がついた木の事です。
「敷居が高い」の敷居は、室内のものではなく、家の外と内を分ける門や玄関の戸をイメージしていただけたらわかりやすいかと思います。
外の門や玄関にある敷居が高いため、その家には行きにくいという意味です。
しかし、行きにくいなと思うほど敷居の高い家に行った事がありますか。
おそらくないかと思います。
では、なぜ「敷居が高い」というのかは、その家に行く人の気持ちが大きな問題になります。
「敷居が高い」のは、不義理をした場合や相手に迷惑をかけているからその人の家に行きにくい時に使う言葉なのです。
例えば、「お世話になった先生には数年会っていないので、今更敷居が高くて足が向かない」などのように使います。
状況によっては、「頭が上がらない」と言い換える事ができるのではないでしょうか。
変わりつつある言葉
明治期以降の文学作品を調べると、「敷居が高い」は,不義理なことや面目の立たないことがあって。その人の家に行きにくい、という意味で用いられることが多かったようです。
平成20年度の「国語に関する世論調査」では、40代を境に、50代以上では本来の意味である「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」、30代以下では「高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい」を選んだ人が多くなっています。
文化庁HPより
誤用の「敷居が高い」
よく聞く「すし屋は敷居が高くて入れない」は、話者は「すし屋に後ろめたいことをしてしまったので入れない」のだろうと思ってしまいます。
しかし、おそらく、店の格に気後れして入りにくいという意味でいっているので、「格式が高い」や「ハードルが高い」という意味なのではないでしょうか。
Youtube
まとめ
「すし屋は敷居が高い」というと、「あの人後ろめたい何かやらかしたのかしら」と思われてしまうかもしれません。言葉って怖いですね。
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参考:その使い方、間違ってるかも? 「敷居が高い」の本当の意味
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