東京のすし屋の娘でもある、江戸前寿司伝道師Satomiです。
皆さんの思うおもてなしとは何だと思いますか。
・お店がするサービス
・おしぼりが出てくること
・心のこもった対応
など、多くの方はお店の方がするものだと思っているのではないでしょうか。
おもてなしは、答えが一つではなく、臨機応変な対応にあると思います。
今回は、私がおもてなしのつもりでしたある出来事をお話ししたいと思います。
おもてなしとお付き合い
ご近所さんから、「お友達のお店でイベントがあるから一緒に行かない?」とお誘い頂きました。話を聞くと、モノマネする方と歌手が来てするイベントです。軽食をいただき、飲み物は飲み放題。ということで、参加してきました。
おもてなしとお客様
会場は、一時期「おばあちゃんの原宿」と呼ばれていた所です。お客様もその年代の方がほとんどで、私が最年少でした。
おそらく常連さんたちばかりで、カラオケを楽しんでいました。
周りの方々は、初めて参加する私たちグループにも積極的にコミュニケーションをとってくれ、私に「私たちが知らない曲でもいいんだから、歌って!」と、誰でも受け入れてくれる雰囲気でした。どの方もニコニコと適度に声をかけてくれました。年齢、性別問わず受け入れる、これもおもてなしだと思います。
おもてなしとショー
ショーが始まると、皆さん静かに見始めました。
モノマネする方が問いかけても無視です。私も昔はそうでした。
静かに聞く。しかし、モノマネをする側の気持ちを考えたことはありますか。教える側になると、ニコニコ聞いてくれる人、積極的に参加してくれる人、無反応の人、色々な方がいますが、私は、積極的に参加することでおもてなしに答えることができると考えています。だ・か・ら、積極的に参加してみました!
ジャンケンをした時、
出演者:「グー出した人いますか?」
会場:(シーン)
「これはいかん!」と
私:「はい!はい!」
出演者:「グーはこういう傾向の人で、A型なはずよ」
私:「ABです!」
会場:(笑)
出演者:「パーの方は…」
私:「くるくるぱー!」
出演者:「先に言うんじゃないよ!」
と、言うやりとりで会場が爆笑でした。
私は「はしゃぎすぎたかな?」と思いましたが、
ショーが終わると知らない人たちに「君、面白いね!」と声をかけられました。しかし、そう思っていない人も中にはいたはず。
そう思い、私はお店の心配をしました。
私の考える「おもてなし」とは
私の考える「おもてなし」とは、多くの方が思う「おもてなし」と違うかもしれません。最近、私の思う「もてなし」と周りの思う「もてなし」の解釈が違うのではないか?と思うことが多々あります。なぜなら、話が通じない気がするからです。
お店側がする「おもてなし」
先ほどのショーで言うと、出演者がお店側で、私がお客さん。
出演者はモノマネをし、話やすい雰囲気作りに努めます。
また、会場では軽食や飲み物が出てきます。
その準備をしてくれるスタッフがいます。その方達が私たちの望むことを叶える為に精一杯動いてくれます。
多くの方はお店の人が飲み物を運んだり、食べ物を持ってきたり、相手のために動くことが「おもてなし」と思うのではないでしょうか。しかし、これは「サービス」「ホスピタリティ」だと考えます。
お客様ができる「おもてなし」
ショーが終わり、私は会場にいた色々なお客様に「面白いね!」と声をかけられました。しかし、皆が思っていたかはわからない…「クレームきてないかな?」「お店に迷惑かけたかな?」と心配になります。
翌日、誘ってくれたご近所さんに「お店の友達から連絡が来て、さとちゃん面白かったね!いつも盛り上がらなくてつまらないのよ。また連れてきて!今度はクリスマス会やるかも」って言ってたよと言われ、ほっとしました。
また誘われるならお役に立てて良かったです。
これで私からも矢印が出て、「おもてなし」が成り立つと思うんです。
出演者とおもてなし
出演者にはどこまでおもてなしで答えられたかわかりません。
しかし、ショーが終わった後、「これあげるわよ!」とグッズのバックをいただきました。
「えーうるさかったはずなのにもらっていいの!」と思いましたが、ありがたくいただきました。
周りには「喋り返すから、やりやすかったんだろ」と声をかけられました。
その後、SNSで見つけたのでフォローすると、あちらからもフォローバックが…私はお礼のメッセージを送りました。
「一番若くてうるさかった私」と(笑)
もちろんわかっていたらしく、「助かったわ」とご連絡いただき、「あー良かった」と思ったんです。
出演者からのおもてなしの矢印だけでなく、私からのおもてなしに答える方法が矢印で出て、お互いに感謝が生まれ、おもてなしが成り立った確認ができたからです。
おもてなしに溢れるお店
私が今回伺ったお店は、おもてなしに溢れているお店だと思いました。
・一人一人を個性として受け入れるお客様
・知らない人でも快く受け入れてくれるお客様
・出演者にいじられてもニコニコしているおじさん
・お店の方の温かい対応(「こっちの方が使いやすい?」などの気遣いも含む)
など、雰囲気がよく、長居してしまうお店でした。
できていて当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、できていない人も結構いるなと感じるし、当たり前ではないと思っています。
Youtube
まとめ
私の思う「おもてなし」ですが、客として行ったお店でも、お店と良い関係を築こうと努めると、見返りを求めているつもりはないけど、今回のように商品をもらえたり、嬉しい言葉をかけていただいたり、嬉しいこともあり、一石二鳥でした。答えではひとつではないので、空気を読んで、周りを見て、いかに自分ができる対応をするかが鍵になるのかなと思います。
もし自分のしたことで相手におもてなしの心がなかったら、そこは自分に合わない店なのかもしれません。
おもてなしの心のあるところにはおもてなしの心のある人が集まると思っています。ぜひ皆様もおもてなしの矢印を自分なりに考えて出してみてくださいね!
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