海外帰りの寿司屋の娘・すし文化講座寿司道のSatomiです。

マクロビオティックは、海外からのものだと思っている方も多いかもしれませんが、明治時代の食べ物に関する陰陽論をもとに、日本人が作ったものです。かつての日本の食事には、自然の法則にのっとるという考え方がありました。

今回は、戦後の食事と冷めたご飯から考える「腸活とすし」のお話をしたいと思います。

レジスタントスターチとは

レジスタントスターチとは、体内で消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)のことで、「難消化性でんぷん」とも呼ばれています。その名の通り消化されないことから、食物繊維と同様の機能を持つことで注目されています。

おにぎりやお寿司は日本人にとっては昔から馴染みのある食べものではないでしょうか。

お弁当として持っていくおにぎりはもちろん、お寿司のご飯もそんなにほかほかではないかと思います。

実は、冷えたお米は、メリットが多いことを知っていますか。

冷めたご飯は消化が緩やかになるため、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。 

血糖値が緩やかに上昇することで体重や内臓脂肪の増加を抑えることが可能になるし、白米が冷えて増える難消化性でんぷん「レジスタントスターチ」は、腸内細菌のエサになったり、善玉菌が活性化しやすくなる働きがあると言われています。

実は冷えたお米は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方の役割を担っている「ハイパー食物繊維」!

食物繊維が、大腸に良いのは有名な話ですが、大腸に流入する難消化性の繊維質としては、レジスタントスターチのほうが多いと言われています。

日本人にあった食べ物

有名な江戸時代の飛脚の話では、一人一日に150km以上は走っていたそうで、食事の記録からは麦飯のおにぎりと漬物程度と記されており、普段の食事も麦入り玄米ご飯、漬物、味噌汁、魚の塩焼き程度だったと言います。驚くべき体力と食事内容ですが、日本人には日本の食事が体に合っているのかもしれません。

ダートマス大学のナサニエル・ドミニー博士は、世界のさまざまな民族の唾液を調査し、そこに含まれる「アミラーゼ遺伝子」を解析しました。

「アミラーゼ遺伝子」には、炭水化物(でんぷん)を甘い糖に分解する働きがあります。炭水化物を食べない民族はアミラーゼ遺伝子が4~5個だったのに対し、日本人は平均7個持っていることがわかったそうです。

▲笠岡誠一著『炭水化物は冷まして食べなさい』から抜粋

日本人の腸内細菌数が減っている理由

しかし、日本人の腸内細菌数は戦前に比べて、とても少なくなっているといわれています。細菌が減少すると腸内フローラのバランスも崩れ、 腸年齢も老化していくのです。

日本人は、古来肉食ではなかった為、動物性脂質や動物性タンパク質を上手く消化できる人が、欧米に比べ少ないと言われます。

近代化に伴い、肉食型の食生活をはじめ、白砂糖やスナック菓子・炭酸清涼飲料水、コンビニ・ファストフード店の添加物を多種類使用した加工食品などを大量に摂取するようになりました。

肉は悪玉菌を増やす食材の代表かと思いますが、急に肉を食べなくなるのは難しいかもしれません。しかし、肉を控え、魚を食べる日を増やすことは可能かもしれません。

GHQの恐れた「日本人の菌」

なぜ、このような食生活に変わったのかと言う理由の1つにこんな話があります。

ポツダム宣言の内容を実行するためにアメリカ中心で日本を統治した組織:GHQ。

そのGHQが本当に恐れたのは「日本人の菌」だったと言われているようです。

GHQの決まりで、日本はかなり変化したかと思います。

握り寿司が広く全国に広まったきっかけもGHQの決まりであったり、握り寿司のサイズが変わるきっかけにもなっています。

変わったこと

その他には、塩、麻、漢字の変化などです。

塩は良くないものと思われがちですが、良くないものは、精製塩。

人は水と塩でできており、戦時中、日本兵は塩を舐めていたとか、負傷をした場合、海水を点滴して負傷を治していたと言われています。

日本では昭和46年、「塩田法(えんでんほう)(正式には『塩業の整備及び近代化の促進に関する臨時措置法』)」という法律ができて、海の塩をつくることができなくなりました。

また、麻。天皇陛下の衣装や神社のしめ縄に使われている麻。

現在は、大麻での悪いイメージが強いかと思いますが、昔の人は麻のパワーを知っていたのかもしれません。スピリチュアル界でも、エネルギーが高い、浄化作用があるなどと言われているようですが、広島の原爆の時に、麻の服を着ていたためか被爆しなかった方が数人いると言う情報もありました。

また、日本人から漢字を奪い、ローマ字にしようとしていたという話もあります。

言霊という言葉があるように、古代日本人は、ことばには不思議な霊威が宿ると信じてきました。

「菌」は大切

私たちの体の9割は細菌で出来ていると言われています。

赤ちゃんがなんでも口に入れるのはたくさんの菌を入れて免疫力を高めているからであったり、

土は1gに1兆個の菌がいると言われており、たくさんの土を触ってそこから相性の良い菌が私たちに入っていると言われたり…

手で握ったおにぎりを食べると菌がみんなにうつって病気をしないと言われていたし、発酵調味料は菌の力を使ったもの。

例えば、味噌。

いろいろな人の菌が入っている方が良いらしく、私の友人は「お母さんによく、手で混ぜてと言われる」と話していたことがありました。

日本人が大事にしてきた菌にGHQは気付き、菌を怖がらせ、なくすこと、抗菌、殺菌、滅菌、除菌、消毒を推奨し、日本人の腸に合わないもの入れ、腸内細菌をなくし、日本の精神を病ませたという言い方もされています。

そして、添加物、薬、抗生物質、農薬、小麦、砂糖などを取り入れました。

もちろん、米国の経済のために日本に輸入したという理由もあるでしょう。

給食に入れることで、小麦依存症にしたという話も聞いたことがあります。

菌をなくすことは、病気を増やし精神を弱くします。

最近では、テレビでも、調理をする時に、ビニール手袋をしています。あれも、この影響なのかと思います。握り寿司を手で握るのも、きちんと計算されてのこと。手袋をして作ることで、逆に食中毒が増えているようです。ただ、マニュアル通りにやるのではなく、1つ1つきちんと考えて行動をすることが大切だと思います。

昭和生まれの方は、菌に強いイメージがあるのですが、それは、菌を体内に入れていたからなのかもしれませんね。最近は、家が綺麗すぎて、ハウスダストになる子供が増えたとも聞くし、手洗いや消毒などにうるさく、免疫力の低い子が増えたように感じます。もちろん、食べ物の変化もあるでしょう。

「腹(肚)」と日本人

腸が思考、精神を決めているとも言われ、心の健康にもつながります。

「腹に据(すえ)えかねる」「腹におさめる」「腑に落ちる」「腹を割って話す」などの、からだ言葉が昔からあるように、日本人は物事を腹(肚)で考え、捉えてきました。この文化は江戸時代を中心に発展したと言われています。その一例が、切腹です。

肚(丹田)に「武士の武士たる根本がある」からこそ、切腹はこの部分でなくてはならなかったのでしょう。

日本人の精神を取り戻すのは、できるだけ戦前の人の生活を参考にして、腸活することが一番なのかもしれないなと思いました。

Youtube

参考:おにぎりやお寿司はハイパー食物繊維だった! GHQが本当に恐れたのは日本人の菌だった! レジスタントスターチ

 歴史の小箱 身体の中心はどこになるか -姿勢と丹田から考える

順天だより GHQの日本食文化崩壊戦略!!パン食を浸透させた理由

 

まとめ

日本食が、腸内環境にも良い食事だと言われていますが、昔の人はわかっていたのかもしれません。ほかほかのご飯ではない寿司屋でも、腸内環境を考えて食べることができるかもしれませんね。

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